独力と協力の両方が必要

IT系の現場で働く人材には、必ず専門性が求められます。広くITについての知識を持っているだけでは不十分であり、基本的にはネットワークやデータベースなどのより狭い専門分野での知識や技術を持っていて、独力で働けることが必須です。独力で働けるのは知識や技術だけではなく素質の問題もあり、他の人と話しながらでなければ仕事ができない人にはあまり向いていません。しかし、専門スキルを持って独力で仕事をこなせるだけでは、IT業界では働けなくなってきています。

もう1つ重要なのが、他の専門についての理解を深め、他の専門家と協力して仕事をする素養を持っていることです。単純に他の分野について貪欲な興味を持っているだけでも十分ですが、理想的には勉強もして他の分野の知識や技術を広く知っていることが望まれています。正社員もフリーランスも、独力で働いたり協力したりできることがIT系で働くための基本的な適性です。

これに加えてどのような能力があるかによって、適切な働き方を選ぶことができます。培ってきた技術をさらに深めることや長い付き合いをして互いを理解していく能力に長けている人は、正社員として働くのが最適です。一方、新しい職場に速やかに順応して、人付き合いや異なる仕事に速やかに慣れていくことができる場合には、フリーランスで働いて活躍できる可能性があります。基本さえできていれば、能力に応じて最適な活躍方法を見出だせるのがIT業界の特徴です。